皆様、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年はおせち料理の意味についてご紹介しましたが、年末から新年の7~15日ごろにかけて見られる正月飾りにも様々な意味が込められています。
●門松
門松は年神様が各家に降りてくる際に目印とする飾りで、本来は12月13日ごろから飾り始めます。ただし実際には普通25日まではクリスマスを楽しみ、お正月飾りは26日以降に出す場合がほとんどとなっています。
クリスマスが終わってからお正月までは6日ほどしかなく、うち「二重苦」に通じる29日や葬儀を連想させる「一夜飾り」となる31日は、縁起が悪いため避けるべきとされています。したがって、門松は26~28日か30日に出します。
しまう時期は、松の内が終わる7日(地域によっては15日)がよいといわれています。
●しめ飾り
しめ飾りは家庭用の簡素なしめ縄のようなもので、できる限り高いところに飾って、その内側を神聖な結界とすることで魔除けの役割を果たします。
しめ飾りも、門松と同じ7日もしくは15日におろすのが一般的です。そのころに神社で行われる「どんど焼き」に古いお守りやおみくじなどと一緒に持っていくのが理想の処理方法ですが、塩で清めてから紙に包めばゴミに出しても問題ないようです。
●鏡餅
鏡餅は年神様の依り代であるとともに、食べることで新しい一年の幸福や恵み、生きる力を授かることができるとされます。「お年玉」も、元々はこの鏡餅を家長が家族に分け与えたのがルーツといわれています。
鏡開きは、しめ飾りをおろすのと同じ7日もしくは15日に、できれば刃物ではなく木槌などを使って行います。最近は、鏡餅型のプラスチック容器に角餅がいくつか入っていて簡単に食べられるものが多いですね。
ほんの一部ですが、今年はお正月飾りについてご紹介しました。
皆様にとって、今年一年がよいものとなりますよう願っております。
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